任意保険の補償のメリットや注意点
任意保険(自動車保険)は、自賠責保険では足りない範囲を補償してくれるものです。
それでは任意保険は具体的にはどのような補償をしてくれるのでしょうか?
まず、自賠責保険に関しては死亡事故の場合で3000万円まで補償してくれます。 ですが、大半の任意保険は「対人保障」の上限がないので安心感が強いです。 また、自賠責保険は「対物保障」をしてくれないので、交通事故により物を破壊したのであれば、100パーセント自分で賠償金を支払わなくてはなりません。 しかし、任意保険であれば「対物事故」についても上限なし(もしくは数千万円程度まで)で補償してくれます。
同乗者や運転手に対する保障も手厚いです。 「人身傷害補償」に関しては、交通事故が原因の手術費や入院費を出してくれますし、休業補填も行われます。
ただし、飲酒運転等、運転手の過失割合が10割の場合は保障されませんのでご注意ください。
飲酒運転やそれに類するものは(常識で考えても)絶対にしてはいけませんが、それを抜きにして考えても、万が一のためにも任意保険に加入しておくべきでしょう。
任意保険にも種類があるので加入するかどうか慎重に決めましょう
「搭乗者傷害補償」だけにしたり保証額を少なくしたりすれば、保険料をダウンさせることも可能です。
また、事故相手が任意保険や自賠責保険に入っていない場合でも補償される「無保険車傷害保険」や、「自損事故保険」などにも入っておきたいところです。※自損事故=相手が存在しない事故 ただし「車両保険(自動車そのものに対する保険)」は、保険料がかなり高いので、加入するかどうかは慎重に決めてください。
特に、安い自動車に対して車両保険が適用されると、確かに自動車を保険金で修復することが可能となるわけですが、等級が下がり保険料の判断において不利になりますし、3年間は「事故有等級」というステータスになるので気を付けましょう。
ただ、登録日や新車購入時から3年経たない場合は修理費も高額になりやすいので、そういったケースでは車両保険が役立つかもしれません。
……という事を考慮しつつ、車両保険に入るかどうかを決めてくださいね。
国内の任意保険の加入率はいまだに低い!
実を言うと日本の任意保険の加入率はそれほど高くありません。
特に沖縄県の任意保険の加入割合は60パーセント前後しかありません。 確かに任意保険の保険料は安くはありませんが、国内の交通事故の発生数は多いですから、やはり加入しておくべきだと思います。