自動車保険の任意保険には色々な割引システムが存在しており、自動車のタイプや運転者の属性等によって保険料が安くなることが多いです。
一例として、運転手を本人のみにしておけば保険料が約7パーセント安くなる業者があります。
割引システムのタイプや割引額(率)は保険業者次第ですので、一括見積もりなどの際にこの割引システムに関してもチェックしておくことをおすすめします。
自動車保険料の割引制度の種類は?
さて、自動車保険の任意保険の割引には主に4つのタイプが存在しています。
1:まずは、冒頭でも触れた「運転手の範囲を限定するもの」であり「35歳以上」「配偶者のみ」「本人のみ」などに設定することによって保険料が安くなります。
2:次は「運転手の走行距離、安全運転のための技術力」などによって安くなるもの。
一例として、ゴールド免許を持っていると保険料が5パーセント程度安くなる業者もあります。また、年間走行距離によって保険料が安くなる(走行距離以上の保険料がかからない)業者も存在しています。
3:また、自動車のタイプによっても保険料は安くなります。
例えば「盗難防止機能が搭載されたイモビライザーがあれば5パーセント安くなる」「登録から2年と1月未満であれば5パーセント安くなる」「衝突障害軽減ブレーキ(AEB)を搭載している自動車の場合は9パーセント安くなる」などのものがあります。
ですから、これらの装備が搭載された自動車の契約更新時期が近いのであれば、見積もりの際に割引してもらえないかどうかチェックしておくことをおすすめします(セーフティー・サポートカー割引など)。
4:それから「契約の仕方」そのものによっても割引されることがあります。
まず、同一の保険業者の契約を2年目も続けると「継続割引」が発生する場合がありますし、更新までに1カ月半以上(業者によって日数が違う場合もあります)日数がある段階で契約すると「早期割引」をしてもらえることも。
特に新規契約をネットを介して行った場合は「インターネット割引」によって、5000~10000円程度安くなることもあり、手軽なのでおすすめです。
そのため、各種割引を狙って毎年保険業者を変える人も少なくありません。
また、二台以上契約することで割引が適用されることもあるので、複数台車がある場合は検討してみてはいかがでしょうか。
【参考】主な自動車保険料の割引制度
運転手の範囲
・運転手のみ→5~7パーセント程度
・年齢限定→35~60パーセント程度
走行距離、安全運転
・安全運転割引→3~20パーセント程度(スマートフォンアプリケーションの点数による)
・ゴールド免許割引→4~10パーセント程度
・無事故割引→1年間事故数ゼロで2パーセント程度
・走行距離割引→走行距離以上の保険料は発生しない
自動車のタイプ、装備
・新車割引→2年1カ月未満、5~9パーセント程度
・ASV割引→衝突障害軽減ブレーキ(AEB)9パーセント程度
・盗難防止割引(GPS、イモビライザー)→5パーセント程度
・福祉車両割引→3パーセント程度
・エコカー割引→3パーセント程度
契約
・早期割引→1カ月半までで500円程度
・継続割引→2年目から1000円程度
・ネット割引→5000~10000円程度
・セカンドカー割引→複数台の契約
・ノンフリート多数割引→複数台の車を1枚の証券で契約する 3~6パーセント程度
・証券を発行しない(e証券)→500円程度
自動車保険の保険業者を割引システムでチョイスする際に注目すべきことは?
各自動車保険の保険業者の割引システムを確認することは、単純に保険料を比べること以上に手間がかかります。ですから、一括見積もりサービスを使って一気に数十社以上チェックすることを推奨します。申し込めば、たくさんの保険業者から見積書をもらえるので、じっくり比較検討することができますよ。
また近年では「オリジナルの割引システム」を作る企業も少なくありません。
例えば
ソニー損保:走行距離の「くりこし割引」
イーデザイン損保:無事故割
損保ジャパン日本興亜:安全運転割引(スマートフォンのアプリケーションにより『安全運転度』の点数をつけ、点数に応じて保険料が安くなるシステム)
などがあります。
また「ドラレコ割(ドライブレコーダーがあると安くなるということですね)」の導入を進めている企業もあるとのこと。
そう考えると「安全運転」「事故防止」などに取り組めば取り組むほど、受けられる割引が多くなるという事が分かりますよね。
近年、スマートフォンを触りながらの運転や煽り運転が原因の死亡事故が多くなってきています。実際、平成30年1月には罰則が重くなりました。
ですから保険料を安くする云々を抜きに考えても、より一層安全運転に気を使うようにしてくださいね。