自動車保険(任意保険)の更新が迫っていて「今より保険料を下げたい」と考えている人は少なくないはずです。
では、補償内容をあまり変更せずに保険料を下げるにはどうすればいいのでしょうか。
まずは「補償対象となる運転手を減らす」という手段があります。
実際「35歳以上」に設定すると、保険業者によっては保険料を25~50パーセント程度にまでしてくれます。
また、家族で一台の自動車を使い、若い人がほとんど運転しないというのであれば補償対象から除外すると良いでしょう。
とはいえ、たまにはレジャーなどで運転する場合もありますよね。
そういうときは、短期の任意保険に入ることをおすすめします。
それから「搭乗者傷害保険」という一緒に乗っていた人の怪我等を対象とする保険も存在しますが、人身傷害保険を付けておけば、搭乗者傷害保険に関しては除外してしまってもほぼ大丈夫です。
これらによって数万単位で保険料がダウンする可能性もあるので、見積もり申請の際に条件を調節して見直しを行ってみましょう。
また「自動車の利用スタイル」そのものを変えることでも保険料を下げることが可能です。
一例として、近所にショッピングに出かける程度であれば徒歩や自転車で移動するなど。
それから、自動車を使うのであればできるだけ用事を一気に終わらせる……などですね。
このように、直接的な方法で走行距離を下げるのも保険料をダウンさせるためには案外有効ですよ。
任意保険の保険料を下げるコツ一覧
補償範囲を狭くする
・運転手限定 年齢など
・同乗者や運転手に対する補償
・工夫して走行距離を下げる
車両保険について
・免責金額を決める
・車両保険自体を利用しない
自動車の買い替え
・セカンドカー割引
・新車割引
・エコカー割引
・衝突安全ブレーキ
保険業者を変える
・一括見積もりサービスを利用して比較検討
・通販(ダイレクト)タイプの任意保険に変える
車両保険について
車両保険に関してですが、免責金額を決めると保険料がダウンします。
一例として、免責金額を10万円にしておいた場合に「30万円の修理代」について車両保険を利用したとすると、30万円-10万円=20万円で、保険業者からは20万円のみが出されることになります。この免責金額を設定したり、金額をアップさせたりすると、保険料を大幅にダウンさせることが可能です。
また、35歳までの方が運転手であるというケースでは、車両保険の保険料がかなり高くなってしまうので、いっそ車両保険を除外するという手段も有効です。
「35歳以下だけれど、車両保険は付けておかないと不安……」というのであれば、値段が安い中古自動車などに乗ることをおすすめします。
自動車保険の保険料を下げるその他の方法
また、新規に自動車を買うのであれば、各保険業者が設定している割引制度が利用できるタイプの自動車をチョイスすることでも、保険料をダウンさせることが可能です。
近年では保険料が5000~8000円程度ダウンする「AEB(衝突安全ブレーキ、CMVS)割引」。
3パーセントほど保険料がダウンする「エコカー割引」などもあります。
特にエコカー割引に関してはエコカー減税も発生するので、自動車重量税や自動車取得税等もダウンします。
また、一緒に住む家族が新規に自動車を買うのであれば、別の家族が既に入っている任意保険の「セカンドカー割引」を使えば、保険料が安くなります。また、7等級から開始することができるので(本来は6等級から開始します)、その点でも保険料がダウンします。
それから、通販(ダイレクト)タイプではない任意保険に入っているのであれば、通販タイプに切り替えることで、10000円前後の「新規加入割引」が利用できます。
ただ、近年ではオリジナルの割引制度を設定している業者が少なくありませんから、個別に確認していてはいくら時間があっても足りません。
ですから「一括見積もりサービス」を使って、任意保険の保険料がどの程度ダウンするのかを一気に比較検討することを推奨します。
様々な保険業者から見積書が送られてくる事になりますが、「どの割引が利用できて、それによりどれだけ安くなっているのか」が全て書かれていますで、色々とチェックしやすいはずですよ。
自賠責保険の保険料もダウンさせることが可能
自賠責保険は自動車に乗る以上、必ず契約する保険です。
ですから保険料を下げる余地がないように思えるかもしれませんが、実は契約の仕方を見直すことで保険料をかなりダウンさせることが可能です。
普通自動車で単年契約(12カ月)をすると、保険料は15520円となります。
ですが、長期契約(36カ月)にすると、保険料は35930円となります。
「長期契約の場合の1年あたりの保険料」約12000円ですから、この差は非常に大きいですよね(加入年度によって保険料が多少変わる可能性があります)。
契約方法 軽自動車 普通自動車
単年(12カ月) 15130円 15520円
2年(24カ月) 25070円(1年あたり約12500円) 25830円(1年あたり約12900円)
3年(36カ月) 34820円(1年あたり約11600円) 35930円(1年あたり約12000円)
また、奥様(旦那様)が「ゴールド免許だけれど、実際には自動車を運転していない」のであれば、奥様を契約者にすると、保険料が「ゴールド免許割引」によってダウンします。
それから生命保険と任意保険の補償が被っていることもあるので、一回ファイナンシャルプランナーにチェックしてもらうことを推奨します(保険の無料相談サービスなどを探してみましょう)。