軽自動車の自動車保険料が2020年改定|車両料率クラスに関する変更点について
以下の条件をクリアしている車のことを「軽自動車」と言います。
全高 最大2.0メートル
全幅 最大1.48メートル
全長 最大3.3メートル
貨物積載量 最大350キロ
乗車定員 最大4人
排気量 最大660㏄
税制上有利になりますし燃費も良いので、ニーズが大きいです。
また、ランニングコストも低いですし、運転しやすくもある(狭い道でも運転しやすい、困りが利くなど)、駐車スペースが広くなくていいなどの利点もありますよね。
また、近年は全体的に「対衝突安全性」も高くなっていますし、衝突安全ブレーキ(ASV)が搭載されたものも多くなってきているので、安全度に関しても申し分ないと言えるでしょう。
NASVA(独立行政法人自動車事故対策機構)が実施した、側面からの衝撃をダイハツムーヴキャンパスに与えるというテストの映像もあります。
軽自動車は軽いですから衝撃で横転していますが、ボディが頑丈でほぼ潰れていませんよ。
軽自動車の人気車両トップ10
平成29年の人気車種トップ10(販売数を基準としています)の中の第1位は、軽自動車に分類されるホンダのN-BOXとなりました。また、ランキングのちょうど半分を軽自動車が占めています。
平成27年人気車種トップ10
第1位:ホンダ N-BOX 218478台
第2位:トヨタ プリウス 160912台
第3位:ダイハツ ムーヴ 141373台
第4位:ダイハツ タント 141312台
第5位:日産 ノート 138905台
第6位:日産 デイズ 137514台
第7位:トヨタ アクア 131615台
第8位:トヨタ C-HR 117299台
第9位:スズキ ワゴンR 114711台
第10位:スズキ スペーシア 104763台
軽自動車における自動車保険に関して
では、軽自動車における自動車保険について見ていきましょう。
軽自動車に関しても、車両保険、人身傷害保険、対物賠償保険、対人賠償保険などがありますし、それらを併用することもできるので、基本的には普通車とほぼ変わりません。
また、各種割引制度(走行距離、年齢制限、本人限定割引)についても一緒です。
ただ、軽自動車の場合は普通車と異なり「車両料率クラス」が一種類しかないので、同一の損害保険業者であれば、全ての軽自動車において保険料が一律となります(平成30年10月時点)。
一例としてSBI損保と三井住友海上に、タントとN-BOXについて見積もりを出してもらっても、補償内容が一緒なら保険料に差が出ません。
車種 タント N-BOX
SBI損保 51470円 51470円
三井住友海上 48360円 48360円
※29歳以上、車両保険付き、人身傷害5000万円、対物対人上限なし
ただし「ASV割引」を設けている保険業者も存在しますので、結局のところ装備次第で保険料の総額が異なってきます。例えばSBI損保はASV割引で3200円くらい安くなるので、ASVの有無によって多少違ってくることになります。
また、軽自動車の基本的な用途(近隣への送迎、買い物などが主でしょうか)を根拠に、「大事故の発生率が低い」とみなされていますから、普通車に比べてやや保険料が下がっています。
ただ、車両価格が高い軽自動車も少なくありませんから、車両保険を付けると保険料がかなり高くなってしまう場合もあるので気を付けましょう。
2020年の元日から車両料率クラスが軽自動車にも設定されます!
先述の通り、今までは軽自動車の車両料率クラスは一種類しかありませんでしたが、2020年の元日から3種類に区分されることになっています。
損害保険料率算出機構が平成30年10月に公開した最新情報です。
年式次第で軽自動車の操作性や安全度がかなり変わるので、保険料が一定だったこれまでの制度の方がむしろ不自然だったと個人的には感じています。
2020年からの変更で、場合によっては保険料に1万円くらいの違いが生じるようになるので、安全度において優れた車種が人気になっていけばなと思っています。
ちなみに、普通車の車両料率クラスは今まで9種類でしたが、これも2020年の元日に17種類に変更されます。
消費税が10パーセントになるのが2019年の10月ということもありますし、損害保険業者やディーラーが2020年の保険料改定を見据えて、こぞってキャンペーンに力を入れてくることでしょう。
ですから、新車を買ったり買い替えたりするつもりなのであれば、2019年の夏くらいに購入できるように準備していくことを推奨します。