結婚をきっかけに新しい自動車を買って、自動車保険に入る人は多いと思います。
本記事では、旦那様が実家に住んでいて自動車を家族で一緒に使っていてブルー免許。
奥様も実家に住んでいてゴールド免許でありつつも、ペーパードライバー。
そろそろ新居を決めて、転居したいと考えている。
……と仮定して解説していきます。
このようなケースではどのように加入すれば割安になるのでしょうか。
また、このシチュエーションに限らない、結婚した場合の任意保険への割安な入り方や、気を付けるべきことなどを解説していきますのでご覧ください。
条件のまとめ
旦那様（38歳）：ブルー免許、16等級、実家住まい、家族と一台の自動車を使っている、記名被保険者→新郎の父、契約者→新郎の父、家族限定特約
奥様（29歳）：ゴールド免許、実家住まい
どのような自動車保険に入るべきなのか?
まだ新居が決定しているわけではなく、二人とも実家に住んでいるわけですから、この場合は「家族同士での自動車保険の等級の受け継ぎ」をするのが良いでしょう。
家族と一緒に暮らしていないと、家族同士で等級を受け継ぐことができなくなりますので、新居に転居してしまってからでは遅いです。
ちなみに、例えば奥様が旦那様の家に転居してきて、旦那様の家族と一緒に住むのであれば「一緒に住んでいる家族（3親等以内の姻族、6親等以内の血族）」だと判断されますので、旦那様の親の自動車保険の等級を奥様が受け継ぐこともできるようになります。
また、結婚相手に自動車保険の等級を受け継がせることもできますので、旦那様が自動車保険保険に入っている場合は奥様に等級を受け継がせるのも良いでしょう。
たた、本記事のケースにおいては、奥様が旦那様の実家で旦那様の家族と一緒に暮らすということはないので、新居に転居する前に旦那様が親の等級を受け継ぐのが最適です。そして、親は新規に任意保険に入るべきです。
さらに、その折に補償範囲から「子供」を除外しておけば保険料がダウンします。ただし、里帰りなどで旦那様が実家の自動車を運転する場合は補償の対象外となってしまいますので、心配な場合はコンビニエンスストアなどで加入できる「一日自動車保険」などを利用することをおすすめします。
自動車保険保険の等級の受け継ぎ方などのまとめ
結婚前（転居前）の行動
・一緒に暮らしている段階で親から等級を受け継いでおく
結婚後（転居後）の行動
・名字、住所の変更手続きをする
・任意保険の限定範囲を見直す
保険に入る前に確認すべきこと
・旦那様と奥様のどちらが記名被保険者になるとお得なのか考える
・「限定なし」と「配偶者限定」のどちらが良いのか考える
・付ける特約を決める（個人賠償責任保険等）
新居に転居したら、自動車保険業者に任意保険の契約住所の変更届を提出しなければなりません。住所の変更手続きを行わないままでいると、自動車保険に入っていない扱いになって、交通事故などを起こした際に補償してもらうことができなくなるので気を付けましょう。
また、結婚して奥様（旦那様）の名字が変わったのであれば、記名被保険者や契約者の名前の変更届も提出することになりますので覚えておいてください。
また、本記事のケースのように奥様がゴールド免許である場合は、記名被保険者を新婦にしておけば、ゴールド免許割引が発生しますのでお得です。
そして、新規に買った自動車を夫婦だけ使うのであれば「配偶者限定」に設定しておくと保険料が下がります。
それから結婚した場合だけに限りませんが、本記事のようなケースで自動車保険保険を見直す場合は、各種補償（ファミリーバイク特約、個人賠償責任特約等）に関しても、補償が不十分だったり別の保険と被ったりしていないかを十分確認することをおすすめします。
離婚した際の任意保険に関する手続きは?
では、心苦しい話題ですが離婚したケースではどのような手続きを行うことになるのでしょうか。
自動車の所有者が旦那様で、その後も旦那様が使うのであれば、保険業者に申請をして記名被保険者を旦那様に設定し直しましょう。
また、奥様が利用するのであっても、保険業者に名字や住所を変えるという申請をしなければなりませんし、財産分与の関係で自動車を得たのであれば、所有者の名義も変えることになります。
・名字の変更
・住所の変更
・財産分与（等級の受け継ぎ、自動車所有者の名義等）
自動車保険保険と自動車をそのまま奥様に譲りたい場合は、離婚する前に等級を受け継いでおく必要があります。なぜなら、別居してしまったり離婚してしまったりしてからでは等級を受け継ぐことが不可能になるからです（結婚している場合でも別居していると受け継げません）。
もしも離婚することになった場合は、結婚しているうちに財産分与や等級の受け継ぎについての相談を済ませることが必須です。
