地震が原因の事故は自動車保険保険で補償されるのか

地震が原因の事故は自動車保険保険で補償されるのか

平成30年6月。震度6弱の地震が大阪北部にて起きました。
地下鉄、JR、私鉄が全てストップし、水道管が壊れて道路が水浸しになりました。ライフラインも停止し、建物の崩壊などにより死者も出ました。

そして、大きな石が自動車に向かって飛び、フロントガラスが割れたり、車体に傷ができたりする事故も多く発生したようです。
では、地震が原因の事故は自動車保険の補償範囲に入っているのでしょうか。

まずは下の表をご覧ください。

保険のタイプ補償対象補償範囲に入るかどうか
車両保険車の損傷入らない
対物・対人補償、搭乗者傷害補償、人身傷害補償物・人についての損害補償入らない
地震等自車両全損一時金特約(地震特約)車の損傷 津波が原因の流出入る
ロードサービス緊急対応、警備職員急行、宿泊代フォローなど利用不可

 

災害時の自動車保険保険の補償方針についての解説

まず、自動車保険保険に入っていても、自然災害(噴火、津波、地震など)は補償範囲に入らないので気を付けてください。
ただし、任意保険の「エコノミー型」か「一般タイプ」を付けておけば、自動車の損傷の理由が「火災」「洪水」「台風」などにあるケースでは補償範囲に入ります。

では「補償対象になる自然災害」と「補償対象にならない自然災害」があるのではなぜなのでしょうか。

噴火・津波・地震については甚大な被害が出る場合が多いです。そのため、これらも補償範囲に入れてしまうと、保険業者が補償し切れなくなってしまう可能性が高いです。
そうなるとパンクしてしまい、普通の事故の補償さえできなくなるので、噴火・津波・地震が原因の事故については、最初から補償範囲に入れていない業者が大半です。

車両全損時一時金特約について

ただし、噴火・津波・地震が原因の被害に関しても「車両全損時一時金特約」にて、補償してくれる保険業者も存在します。

この特約を利用すれば、これらの自然災害の影響で自動車が消失したり全損したりしたケースでも、50万円を一時金として出してもらうことが可能です。
50万円もあれば、あまりグレードの高くない自動車であれば購入することができるでしょうから「車が無くなると生活が成り立たなくなる」という方には特におすすめです。

保険料は2~5千円程度(年額)ですから、「もしものときに自動車購入費を貯めておくよりも、年額2~5千円払った方がいい」と感じるのであれば、利用すると良いでしょう。

大規模災害時のロードサービスについて

また「噴火・地震・津波の影響によるトラブルに関しては、ロードサービスが使えない」というルールを設けている保険業者が大半です。

一例として噴火のせいで通行止めになってしまい、急遽ホテルに泊まることになっても宿泊費は出してもらえません。
それから、地震のせいで落輪したような場合でも、ロードサービスでフォローしてもらうことはできません。

これについても「これらもロードサービスでフォローできるようにしてしまうと、自動車保険業者が対応しきれなくなるから」という意味合いが強いです。

地震が起きた際に交通事故を発生させないようにするには?

噴火・津波・地震の影響で交通事故が発生しても、基本的に任意保険による補償を受けることはできないという説明をしました。

しかし、一例として「噴火のせいで飛んできた石に乗り上げて事故が起きた」「地震のせいで自動車が制御できなくなり衝突事故を起こした」などのことはあり得ます。特に日本は地震が多い国なので気を付けなくてはなりません。

運転中に地震が発生した際は「周囲の状況を確認しつつハザードランプをオンにして、だんだんスピードを落としながら道路の左側に停める」のが鉄則です。

そして、災害の規模や種類によっては自動車の中で何日か過ごさなければならなくなることもあるかもしれません。ですから、毛布や非常食(乾パン、水など)などを車に積んでおくことを推奨します。

また、今回説明したように、例外的に地震が原因の交通事故であっても保険金を請求することが可能なケースもあります。その際は、現場の写真を撮っておくと証拠になるので、請求がしやすくなります。どれくらいの被害が出たのか目視できるような写真を残しておきましょう。

 

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